学名:Lobelia cardinalis
ベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗)[別名:アメリカサワギキョウ、ヨウシュサワギキョウ] キキョウ科ミゾカクシ属北アメリカ原産で、観賞用に栽培される多年草。原種の花色は緋赤色(稀に白)、近縁のロベリア・シフィリチカ(Lobelia siphilitica、オオロベリアソウ)などとの交配で、青、紫、桃色、肌色などの品種も作出されている。
丈は60-120cm。冬は地上部が枯れ、早春にロゼット状に葉が出て、次第に茎が直立する。茎はあまり分枝せず、赤みを帯びる。葉は互生し、長さ4-7cmの披針形で、鋸歯があり、葉柄は無い。上位に付く葉は小形化する。深く5裂した径12-15mmの濃紅色の唇形花を、茎の上部にやや茎の片側に集り総状に付ける。裂けた花冠は上下に分かれ、上側で2裂し、下側は3裂する。萼は鐘状で先は5裂する。
花期は6-9月。
果実は蒴果。
※ 名は、紅色の花を咲かせるミゾカクシという意。
水辺を好み、稀に湿地などに野生化が見られる。
交配種は、「宿根ロベリア」などの名前で出回ることが多く、成長が早く、冬に低温に合わなくても開花するよう品種改良され、春撒き1年草と同じように栽培できるものもある。
[近縁種・代表的園芸種]
ロベリア・カーディナルス ‘クイーン・ビクトリア’:Lobelia cardinalis ‘Queen Victoria’
北アメリカ中東部のカナダ南部からテキサスにかけて分布する宿根草、ベニサワギキョウの園芸品種。
赤みを帯びる茎や葉と、30cmほどもある緋紅色の花穂が美しい。湿り気のある花壇や水辺に植えるとよい。
シロバナサワギキョウ:Lobelia sessilifolia f. leucantha
サワギキョウの白花品種。
ロベリア・シフィリチカ:Lobelia siphilitica オオロベリアソウ
北アメリカ原産。サワギキョウに似て花が密に付く。青紫と白花がある。
ロベリア・フルゲンス:Lobelia fulgens
メキシコ原産。赤花で葉色も赤紫色で美しい。
ロベリア‘ベドラリエンシス’:Lobelia × speciosa ‘Vedrariensis’
紫色の大輪花で、花つきもよく性質も強い。
主写真撮影日:2018-07-16 撮影地:神奈川県鎌倉市 大船フラワーセンター (植栽)
撮影者:MOMO