カンレンボク

学名:Camptotheca acuminata  

カンレンボク(旱蓮木)[別名:キジュ] ミズキ科カンレンボク属

中国中南部の原産で、公園樹などに植栽される落葉高木。

樹高は20-25m。樹皮は灰白色。縦に浅く裂ける。葉は互生。葉身は長さ12-28cm、幅6-12cmの楕円状卵形または長楕円形。先は尖り、基部は楔形。縁は全縁でやや波打つ。雌雄同株。夏、枝先に小さな花が集まった球形の花序を3-5個付ける。花序は雄蕊が伸びる雄花期が先行し、雄蕊が落ちた後に雌蕊が出る雌花期を経て果実期に移行する。
花期は7-8月。
果実は集合果で、長さ2-2.5cmのバナナ形の果実が球状に集まる。10-11月に淡黄褐色に熟す。

※ 名は、漢名をそのまま音読みにしたもの。また別名のキジュ(喜樹)は、丈夫で育てやすいことや、一つの果実の中にたくさんの種ができることから、かつての中国では子孫繁栄につながる縁起の良い木とされたことから。
 中国南部では街路樹にも植栽されるが、日本では公園樹として植栽される。
 果実や根など、植物全体にカンプトテシン(camptothecin)という抗癌作用のある物質が含まれ、抗癌剤の原料となる。


主写真撮影日:2016-01-10   撮影地:神奈川県横浜市南区 こども植物園
撮影者:MOMO