ナンキンハゼ

学名:Triadica sebifera  

ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨)[別名:トウハゼ] トウダイグサ科ナンキンハゼ属

中国原産で、公園樹や街路樹に植栽される落葉高木。

樹高は15m、幹径は35cmほどになる。樹皮は灰褐色で不規則に縦に裂ける。若枝は淡緑色でのちに褐色。枝や葉を傷つけると白い乳液が出る。葉は互生。葉身は長さ3.5-8cm、幅3.5-7cmの菱形状卵形。先は尾状に長く尖り、基部は広い楔形または切形。縁は全縁。両面とも無毛。葉身の表面基部に腺が2個ある。洋へは長さ2-8cm。托葉は小さくて落ちやすい。夏、枝先に長さ6-18cmの総状花序を出し、黄色の小さな花を多数付ける。花序の上部に多数の雄花、基部に0~数個の雌花が付く。雄花は長さ2-3mmの柄があり、萼は皿状で3浅裂し、雄蕊は2個。雌花は3mmほどの柄があり、萼は3裂する。子房は長さ約2mm、花柱は3個。花柄の基部には卵形の苞があり、苞の左右には大きな腺体が付く。
花期は7月。
果実は蒴果。3稜のある扁球形で、径約1.5cm。10-11月に褐色に熟して裂開し、3個の種子を出す。種子は長さ約7mmの広卵形。白い蝋質の仮種皮に包まれる。冬になっても果実の中軸に付いたまま残っていることが多い。

※ 名の由来は、ハゼノキ同様に秋に紅葉し、蝋をとる材料として使われる、中国原産の木の意。
 種子は有毒。


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター
撮影者:MOMO