ハアザミ

学名:Acanthus mollis  

ハアザミ(葉薊)[別名:アカンサス] キツネノマゴ科ハアザミ属

地中海沿岸(北西アフリカ、ポルトガルからクロアチア)の原産で、観賞用に栽培される常緑多年草。

丈は60-150cm。太い根を地中に走らせ、そこから芽を出して広がる。葉は根生して長さ50-60cm、幅20-30cmの楕円形、厚く光沢のある濃緑色で、深い切れ込みがあり、縁の一部が芒状に突き出る。初夏に花茎を立ち上げ、穂状花序を作る。花は白・桃・紫紅色などの長さ5cmまでの唇形花で、花弁は上唇が退化し、先端が3裂する下唇だけになる。花の下には棘状に鋭い切れ込みが入る茶褐色の苞があり、茶褐色の萼が蓋のように上を覆う。花弁の上部から雄蕊4個が狭楕円状の葯をつけ、雌蕊を取り囲んで付き柱頭は2裂する。
花期は6-8月。
果実は茶色の胞背裂開蒴果、2-4個の長さ1cmを越す黒い種子を含む

※ 名は、葉の鋸歯が尖ってアザミに似ていることから。
 葉の形状は、ギリシャ建築円柱の柱頭模様の一つコリント式とされる。
 耐寒性は比較的強く、地域によっては霜よけは不要。 


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター
撮影者:MOMO