ジャコウアオイ

学名:Malva moschata  

ジャコウアオイ(麝香葵)[別名:ムスクマロウ] アオイ科ゼニアオイ属

ヨーロッパおよび南西アジア原産で、観賞用に栽培される多年草。北海道など寒冷地を中心に野生化して帰化している。

丈は20-70cm。茎は白い長毛が密生し、基部で分枝して直立する。根生葉は、長柄があり、腎形(基部は心形)。縁は5-7浅裂し、不規則な鋸歯がある。茎葉は、下部の葉が大きく、上部ほど小さくなり、3-5深裂し、裂片はさらに小さく裂ける。茎頂や葉腋から花柄を伸ばし、径約4cmの白~淡桃色の花を数個付ける。花弁は5個で、先は浅く裂ける。雄蕊(花糸と葯)はアオイ科特有の癒合した筒状になり、萼は5個で長い毛がある。
花期は6-8月。
果実は径3-6mmの円盤状の分巣で、10-16個の種子を含む。

※ 名は、葉が麝香(じゃこう)に似た香りがあることから。
 若葉はサラダ、花はサラダやお茶の材料に使うことができる。


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター
撮影者:MOMO