オニサルビア

学名:Salvia sclarea  

オニサルビア(鬼サルビア)[別名:クラリセージ] シソ科アキギリ属

南ヨーロッパや西アジアの原産で、観賞用のほか、薬用植物として栽培される越年草。

丈は60-150cm。株元から分枝し、毛に覆われた太い四角い茎を直立する。葉は対生し、基部では長さ30cm、上部では15cmの楕円形で、縁には鋸歯がある。葉の表面は、皺があり腺毛に覆われる。下部の葉には長さ10cmほどの葉柄があり、上部は心形となり茎を抱く。晩春から夏に茎先に長さ30-50cmの総状花序を出す。花序の下には葉と同色の苞葉が対生し、無柄で茎を抱き、よく分枝し、箒状になる。花は、長さ2.5cmほどで、2-3個ずつがまとまり、その下には先が尖った卵形の苞がが十字対生する。花色は淡青紫色~薄桃色の唇形花で、苞は白緑色~淡桃色~薄い臙脂色。
花期は5-7月。
果実は分果。

※ 名は、サルビアの中でも大型で全体的にごつい感じを受けるためと推定される。
 精油に高い薬効成分があり、園芸ではハーブとして扱われる。また精油は調味料や香料にも使われる。
 耐寒性は-18℃と十分だが、高温多湿に弱いので、夏は風通しの良い場所が適する。 


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター
撮影者:MOMO