ギンバイカ

学名:Myrtus communis  

ギンバイカ(銀梅花、銀盃花)[別名:マートル、イワイノキ] フトモモ科ギンバイカ属

地中海沿岸~南西ヨーロッパ原産で、花木として庭園に植栽される常緑低木。

樹高は2-6m。枝は多く出てよく茂る。葉は対生または3輪生し、長さ5cmまでの披針形で先は尖り基部は広楔形。濃緑色で光沢があり革質。花は葉腋に単生し、白色で、径2.5cm以下。芳香がある。花弁は5枚で、花弁より長い花糸の多数の雄蕊が目立つ。
花期は5-7月。
果実は、径12m以下の楕円形~球形の液果で、晩秋に黒紫色に熟し食べられる。

※ 名は、白い花が梅に似ることから。
 果実は生食できるが、独特の苦味があるため、乾燥させたものをスパイス等として使うのが一般的。
 葉は、芳香があり、ハーブとして利用される。
 花は、結婚式などの飾りによく使われ、別名「イワイノキ」の由来になっている。
 葉から抽出したオイルは婦人病の特効薬とされるなど、薬草としても使用される。
 暖地性のため、植栽の適地は関東地方以西となる。
 [近縁種]
  ヒメギンバイカ:Myrtus communis subsp. tarentina
          枝葉は密に発生し、樹高は1m前後。葉は小さく、葉色は濃い。


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター
撮影者:MOMO