マツバラン

学名:Psilotum nudum  

マツバラン(松葉蘭) マツバラン科マツバラン属

日本では本州中部地方以南に、海外では世界の熱帯の、樹上や岩上にの着生植物で、樹上にたまった腐植に根を広げて枝を立てたり、岩の割れ目から枝を枝垂れたりする常緑シダ。稀に地上にも生育する。

丈は10-30cm。根茎は根を持たない。地下茎は細く1-2mm、密に二叉に分枝し、褐色の仮根を密生する。地上茎は地下茎から生じて直立し、高さ10-30cm、緑色、毛はなく、細く1-1.5mm、二叉の分枝を繰り返して箒状の外形になる。小枝は径1-1.5mmで断面は三角形、爪状の小さな葉を疎らに付ける。胞子嚢は二叉に分かれた突起状の葉に抱かれて小枝上に生じ、径は約2mmで、中は3室に分かれ、それぞれ熟して黄色くなると縦に割れる。

※ 名は、常緑で姿が松の葉のように線状であることから。
 江戸時代から観葉植物として多くの品種が作出された。
 関東地方以北では温室で越冬させる必要がある。


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター (温室)
撮影者:MOMO