カユプテ

学名:Melaleuca cajuputi  

カユプテ(Cajuputi) フトモモ科コバノブラシノキ属

マレーシアからオーストラリア北部にかけて、通常、マングローブ林のすぐ後方の湿地に群生することの多い常緑高木。東南アジアで広く栽培される。

樹高は10-35m。樹皮は灰白色、紙状で巻き重なり、不規則に薄片となって剥げるが、内皮はコルク質。葉は短い柄を有し、互生、革質で長楕円形~披針形、多くの縦の平行脈があり、長さ5-17cm、幅0.7-6cm、両端は尖り、揉むと芳香がある。花は小さく長さ3-5cmの花序に穂状に付き、花弁は5枚で黄白色、時に紅色、長さ2-3mm。花序には8-20個の3個の花からなる集まりがあり、個々の花では雄蕊が6-18本が5個の束となる。
花期は5-8月。
果実は萼筒に包まれた蒴果で、枝に沿ってゆるやかに集まり、各果実は長さ2-2.8mm。

※ 枝葉を蒸留して得られるカユプテ油は鎮痛薬・芳香薬などに用いられる。アロマオイルとしても人気がある。 


主写真撮影日:2018-06-08   撮影地:神奈川県川崎市多摩区 川崎市緑化センター (温室)
撮影者:MOMO