デルフィニウム・エラータム

学名:Delphinium elatum  

デルフィニウム・エラータム(Delphinium elatum)[別名:ラークスパー] キンポウゲ科オオヒエンソウ属

ヨーロッパのピレネー山脈からアルプス山脈・シベリア・中央アジアから中国西南部における標高1300-2300mの山岳地帯の原産で、他種との交配などで多くの園芸品種が作出されている、観賞用に栽培される多年草。(暖地では1年草として栽培される)

丈は40-200cm。茎は軟毛に覆われるか無毛で緑色。分枝せず直立する。茎葉は対生、開花時には7-26枚付き、葉柄は長さ1-18cmで、葉身は長さ3-15cm、幅6-22cmの短い軟毛に覆われた5角形で、先は3-9裂し、裂片は幅8-30mm。茎頂に長さ25-100cmの穂状花序を出す。花は、径3-6cm、着色した花弁状の萼が目立つ。園芸種の花色は青色を中心に、空色・淡青色・紫色・紫紅色・赤色・桃色・白色のほか、黄色系の品種も作出されている。花型は一重から半八重・八重咲まである。
花期は5-8月。
果実は3裂した袋果で、長さ13-20mm。

※ 夏に冷涼で乾燥した気候が適し、日本の夏の気候には合わない地域が多いため、ふつう秋蒔き1年草として栽培される。
 [他の園芸種系統]
  シネンシス系:中国北部からモンゴルにかけて分布するグランディフロラム種などをもとに作出された品種群。
         草丈が比較的低く、一重咲きのシンプルな花を疎らに咲かせる。
  ベラドンナ系:エラータム種とグランディフロラム種の交雑によって作り出された系統。
         エラータム系とシネンシス系の中間的な特性を持つ。


主写真撮影日:2018-05-27   撮影地:長野県飯綱町 サンクゼール・ワイナリー (植栽)
撮影者:MOMO