ポレモニウム・カエルレウム

学名:Polemonium caeruleum  

ポレモニウム・カエルレウム(Polemonium caeruleum)[別名:ヤコブスラダー] ハナシノブ科ハナシノブ属

温帯ヨーロッパの湿った草原・森林・草原岩場に生育し、観賞用に植栽される多年草。

丈は45-60cm、ときに90cmを超える。茎は殆ど枝分かれせず、短毛に覆われる。葉は互生、奇数羽状複葉、下部は長さ7-20cmで小葉は8-12対、上部は徐々に短くなり小葉は5-6対になる。小葉は楕円形で長さ20-32mm、全体的に波打ち、先端は尖り、全縁。葉柄は淡緑色から赤みがかった緑色で毛がある。花は、青色(ときに白色)で、径12-15mm、花冠は5深裂する。萼は先が5裂する。雄蕊は5個。雌蘂群は3子房からなる。
花期は、5-6月。
果実は蒴果で長さ5-7mm、3セグメントからなり茶色になる。

※ 園芸種には、斑入り葉や銅葉の品種もある。
 [近縁種]
  エゾノハナシノブ :Polemonium caeruleum ssp. yezoense
            北海道の草原などに生育する。ポレモニウム・カエルレウムの亜種とされる。
            花色は青紫色~藤色。
  カラフトハナシノブ:Polemonium caeruleum var. laxiflorum
            エゾハナシノブによく似、萼はやや深く切れ込む。ポレモニウム・カエルレウムの亜種とされる。


主写真撮影日:2018-05-27   撮影地:長野県飯綱町 サンクゼール・ワイナリー (植栽)
撮影者:MOMO