ツガザクラ

学名:Phyllodoce nipponica  

ツガザクラ(栂桜) ツツジ科ツガザクラ属

福島県から鳥取県にかけての本州と四国の愛媛県の、高山の岩場に生育する生育する常緑小低木。

丈は10-20cm。茎は地面を這い、上部が斜上する。葉は密に互生し、線形で、長さ4-7mm、幅1.5mm、縁にはまばらな微鋸歯があり、表面は濃緑色で光沢がある。夏、枝先に2-6本の花柄を直立し、その先に白色で淡紅色を帯びた鐘形の花を横向きに開く。花冠は長さ約6mmで先は浅く5裂する。雄蕊は10本。葯は長楕円形で先端が開孔する。花柄は長さ1-2.5cmで腺毛が多い。
花期は7-8月。
果実は扁球形の蒴果で、径約3㎜。

※ 名は、葉が針葉樹のツガに似、花がサクラ色をしていることから。


主写真撮影日:2018-05-27   撮影地:長野県山ノ内町 志賀高原 信州大学自然教育園
撮影者:MOMO