オオスズメノテッポウ

学名:Alopecurus pratensis  

オオスズメノテッポウ(大雀の鉄砲)[別名:ヨウシュセトガヤ] イネ科スズメノテッポウ属

ヨーロッパ~西アジア原産で、北海道・本州・四国・九州の、湿り気のある畑地や野原などに生育する越年草。

丈は50-100cm。地下に短い根茎を持ち、茎は束生する。葉は長さ5-30cm、幅5-10mmの線形で、粉緑色。縁部には鋸歯があり、先端部は鋭頭、基部は鞘状になって茎を抱き互生する。初夏に長さ5-8cm、径6-10mmほどの円柱状の花序を出す。花序の色は淡緑色で、やや紫色を帯びる。小穂は長さ4-5mm程。包穎は卵形で3稜を持つ。護穎は包穎と同程度の長さで4稜を持ち、背面の基部近くから長さ6-12mmの芒が出る。葯は白色~黄褐色で目立つ。
花期は5-6月。
果実は穎果、小形で扁平。

※ 牧草として導入されたものが野生化した。


主写真撮影日:2018-05-27   撮影地:長野県山ノ内町 志賀高原高天ヶ原
撮影者:MOMO