テンニンギク

学名:Gaillardia pulchella  

テンニンギク(天人菊)[別名:ガイラルディア、インディアンブランケット] キク科テンニンギク属

北アメリカ中南部原産で、観賞用に栽培され、一部の地域で野草化も見られる多年草。

丈は30-60cm。茎は直立し、やや分枝する。葉は互生し、全体に粗い毛があり、下の方は深く切れ込みが入ったり緩やかな鋸歯があり、上の方は全縁で箆形になる。初夏~秋にかけて、茎頂に径4-5cmの頭状花を付ける。筒状花は毛羽立った感じで紫色を帯び、周囲の舌状花は先の方が黄色く、基部が赤橙色。舌状花は先が3-5裂する。花後、舌状花が枯れ落ちると、筒状花の集合部分はくすんだ黄緑色の毛羽立つ球形になる。
花期は6-10月。
果実は痩果。

※ 名は、花の美しい姿が天人を思わせることから。
 またトッコウカ(特攻花)とも呼ばれるが、第二次世界大戦中に沖縄に向け特攻隊が飛び立った鹿児島県喜界町の陸軍空港でテンニンギクの花束を渡したことから。


主写真撮影日:2018-05-21   撮影地:東京都世田谷区 フラワーランド (植栽)
撮影者:MOMO