ノウゼンハレン

学名:Tropaeolum majus  

ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)[別名:キンレンカ、ナスタチウム] ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属

メキシコ・ペルー・コロンビアなどの山地の冷涼地原産で、ハーブ用や観賞用に植栽される蔓性一年草。原産地では常緑多年草。

蔓は3.5mにも達する。茎は無毛で葉柄が絡まる性質を持ち、葉は互生、長さ5-30cmの葉柄を持ち、葉身はハスなどに似て径4-15cmの円形で中央付近に葉柄が付く。4-7月と10-11月の2回花が咲く。花は横向きで長さ15-20cmの花柄となり、茎に単生する。花径は5-6cm、花弁は5枚、後ろに細長い漏斗状の距がある。
花期は4-7月および10-11月。
果実は、長さ約10mmの3分果、それぞれに1個の種子をもつ。

※ 名は、花が「ノウゼンカズラ」、葉は「ハス」に似ていることから。
 別名のナスタチウムは、正式にはオランダガラシ(クレソン)属を指す学名であり、似た味をもつために転用された通称。
 園芸種には八重咲きもある。
 花や若葉はサラダなどに入れて食用にでき、わずかにクレソンを思わせる辛味がある。また未熟の種子を塩漬けにしてケッパーの代りに使うこともある。
 25度を越える暑さに弱く、寒さにも強くはない。


主写真撮影日:2018-05-19   撮影地:神奈川県真鶴町 (植栽)
撮影者:MOMO