ワタゲカマツカ

学名:Pourthiaea villosa var. villosa  

ワタゲカマツカ(綿毛鎌柄) バラ科カマツカ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の日照の良い林縁などに生育する落葉小高木。

樹高は5-7m。樹皮は暗灰色。しわがあって、斑紋状になる。葉は長枝では互生、短枝では輪生状に付き、葉身は長さ10cmほどの倒卵状長楕円形。カマツカより厚く、縁に細かく鋭い鋸歯がある。花は短枝の先の複散房花序に、径1cmほどの白色の花を10-20個付ける。花弁はほぼ円形。雄蕊は20個、花柱は3個。若い枝、葉柄、葉の裏面、花序の軸、萼の外面などに白色の軟毛が密生し、花の後も無毛にならない。
花期は4-6月。
果実はナシ状果で、長さ8-10mmの倒卵形または楕円形で、10-11月に赤熟する。

※ 学名は、YListではカマツカ、ケカマツカも含む。またThe Plant Listでは、カナメモチ属に含め Photinia beauverdianaとしている。
 ケカマツカは、花序や葉にカマツカとワタゲカマツカの中間程度の綿毛があるが、葉の形や毛の状態などは変異が多く、厳密な区別は難しい。


主写真撮影日:2018-04-28   撮影地:東京都八王子市 小宮公園
撮影者:MOMO