シロマツ

学名:Pinus bungeana  

シロマツ(白松)[別名:ハクショウ、サンコノマツ] マツ科マツ属

中国の陝西省、四川省、甘粛省等の中西部の山岳地帯原産で、庭園木や街路樹として植栽される常緑高木。

樹高は30mに達する。樹皮は光沢ある灰緑色~淡灰色で、不規則な鱗片状に剥がれ、さらに成長すると光沢のある淡い灰色に変わる。針葉は3葉で長さ6-10cm。雌雄同株異花で、晩春に、開花する。雄花は枝先に付き、黄緑色から茶褐色で枝分かれした穂状で目立つが、雌花は紫色の楕円形で小さい。
花期は4-5月。
果実は球果で、球果は長さ5-7cmの長卵状楕円形で、翌年10月ころに熟す。

※ 名は、幹が白っぽい色になることから。
 別名のサンコノマツ(三鈷の松)の、三鈷は仏具で、高野山金剛峯寺開山の伝説になっている白松があり、その名が三鈷松であることから。
 中国を中心に長寿の象徴あるいは神聖な木とされ宗教施設や墓苑に植栽されることが多い。日本では、各地の寺社、一部の植物園や公園等に植栽されているが、流通量が少なく、一般家庭の庭木では稀。


主写真撮影日:2017-09-21   撮影地:神奈川県厚木市 七沢森林公園 (植栽)
撮影者:MOMO