アフリカナガバノモウセンゴケ

学名:Drosera capensis  

アフリカナガバノモウセンゴケ(アフリカ長葉の毛氈苔)[別名:ドロセラ・カペンシス] モウセンゴケ科モウセンゴケ属

南アフリカ、ケープ地方の原産で、葉の腺毛から粘液で虫をくっつけて巻き取る多年生の食虫植物。鉢植えで流通する。

花茎の丈は15-25cm。幼期には細長い葉を多数、根出状につけるが、次第に茎は立ち上がり、高さ5cm程度になって葉を互生する。葉は明確な葉柄がある。葉柄は長さ3-10cm、葉身よりやや幅狭く、中央に浅い縦溝がある。葉身は線形から線状の匙形で、長さ3-6cm、幅は3-4mm、葉表には赤い粘毛を密生する。茎の下部は枯れた葉に覆われる。食虫植物であり、葉の粘毛で虫を捕らえる。虫が張り付いた葉は、大きく折り畳むように曲がって虫を包む。根本から花茎を伸ばし、先端に5-40個の花を総状花序につける。花は茎の片方だけに生じ、下から開花するが、蕾の部分は下を向く。花は桃紅色で径は約2cm、花弁は楔形で長さ7-11mm、幅5-8mm。花柱は3、基部で2裂する。地域変異もあり、葉幅がより広いものや狭いもの、花色が白いものなども知られる。花は午前中だけ開花する1日花。
花期は5-6月。
果実は、蒴果で非常に多数の種子を含む。

※ 名は、原産地と葉の特性から。
強い光と乾燥に弱い。冬は5℃以上の場所に置く。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO