コウトウタチバナ

学名:Ardisia elliptica  

コウトウタチバナ(紅頭橘)[別名:セイロンマンリョウ、ウミベマンリョウ] サクラソウ科ヤブコウジ属

スリランカ・インド西岸・マレーシア・インドシナ半島・インドネシアが原産で、熱帯の森林や海浜に生育する常緑低木。北アメリカ・ハワイなどに帰化している。

樹高は3-5m。葉は互生し、長さ10-20cmの長倒卵形~長楕円形。葉の質は厚めで、幾分光沢があり全縁。花は枝先近くの葉腋から総状花序を出す。花冠は5裂し薄桃色で径10-13mm、先端は反り返る。雄蕊は雌蕊の回りに合着する。
花期は6-8月。原産地では周年。
果実は核果で、径7-10mmのやや扁球形。くすんだ薄桃色から紅紫色、黒紫色と変化し、光沢のある黒色に熟す。

※ 名の、コウトウ(紅頭)は、台湾にある旧地名。
 沖縄県では庭園木として植栽される。
 繁殖力が旺盛で、国際自然保護連合によって世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。日本では野生化はしていないが、外来生物法により要注意外来生物に指定されている。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO