ダイオウヤシ

学名:Roystonea regia  

ダイオウヤシ(大王椰子)[別名:ロイヤルパーム、キューバダイオウヤシ] ヤシ科ダイオウヤシ属

キューバ・ベネズエラ東部の原産で、熱帯や亜熱帯地方で街路樹や鑑賞用に植栽されることの多い常緑高木。日本では沖縄県や小笠原諸島で植栽される。

樹高は15-25m、幹径70-100cmになる。幹は太くて直立し、灰白色、平滑で、葉痕が環紋をつくり、幹の高部が肥大する。
花期は3-6月。
果実は液果で黒色に熟す。長さ4cmほどの楕円形。葉は羽状全裂葉、濃緑色で光沢がある。長さ2-5m、小葉は披針形、長さ0.75-1m、幅2.5-5cm、葉並びは乱れる。葉鞘は筒状で長さ1.2-1.8m。花は肉穂花序に付き、雌雄同株の単性花。肉穂花序は葉鞘落下後に葉痕の上縁に着生して成長し、仏炎包は長さ1.3m、花柄は長さ1-2m。雌花は枝柄の基部近くに着生する。雌花の両側に1個ずつ雄花があるが、他の雄花は枝柄の先端に密生する。雌花には6個の無精の雄蕊があり、雄花には不稔の雌蕊がある。
花期は6-8月。
果実は卵形の堅果で長さ2cm、紫色に熟し、胚は底部にある。

※ 名は、ヤシの仲間でも最も大きくなることから。
 ダイオウヤシ属は、アメリカ・フロリダ州から西インド諸島・ガイアナ・ベネズエラの地域に14種3変種が自生する。
 果実は油脂を採種するのに使われ、材は建築材として用いられる。 


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO