シマサンゴアナナス

学名:Aechmea fasciata  

シマサンゴアナナス(縞珊瑚アナナス)[別名:エクメア・ファスキアタ] パイナップル科サンゴアナナス属

ブラジル南部が原産で、高木に着生して生育する常緑多年草。観賞用に栽培されるアナナス類の代表種。

丈は40-60cm。葉の長さは40-60cm、葉質は硬く、頂部は丸味があり、縁は棘があるものとないものがある。色は濃緑色で、表面に粉を吹いて白くなり、横帯の模様を作る。縞は吸収鱗毛(トリコーム)というもので、養水分を吸収する役割をする。葉の幅は6cm、16-20枚の葉がゆるく筒状に並ぶ。花茎は直立して花は円錐花序に付くが密生して生じる。赤桃色の苞がよく発達し、先端は尖り縁には鋭い鋸歯がある。花は密生した苞の間に隠れる。萼も桃色で、花冠はその先端が淡青紫色になる。花は3-4日で萎むが苞はほぼ100日間、その色を保つ。
花期は不定期。

※ 名は、葉に横縞の模様があり、花はサンゴに似ていることから。
 一度花を付けた株は再び花を咲かせることはない。株元から子株が出るのでそれを株分けして殖やす。子株は2年ほどで花を咲かせる。
 越冬温度は3-5℃、冬は室内の日の当たる場所に取り込む。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO