ショウジョウヤシ

学名:Cyrtostachys renda  

ショウジョウヤシ(猩々椰子)[別名:キルトスタキス・レンダ] ヤシ科ショウジョウヤシ属

インドネシアのスマトラ島・ボルネオ島、タイ、マレーシアの原産で、観賞用に植栽される常緑小高木。耐寒性が低いため、日本では露地植栽はされない。

樹高は10mほどになる。
花期は4-6月。
果実は液果。径約2cmの球形で橙色に熟す。幹は株立ちする。幹の赤い部分は葉鞘で、 葉軸も赤い。葉鞘が落ちた、幹肌は緑色で、古くなると黄色みがかかり、環状の葉痕が残る。葉は長さ1.6-1.8m、表面は光沢のある緑色で裏面は灰緑色。小葉は片側50枚、長さ70cm、幅5cm、葉柄は長さ15cm、葉鞘は長さ60cm。雌雄同株。肉穂花序は長さ1.2m、花は雌雄とも長さ7mm、花弁は3枚で乳白色、萼は緋色。雄蕊は12-15本で細長く、葯は短い。中央に太い不稔雌蕊がある。雌花は先が鈍くとがる円錐形で、3枚の花弁に覆われ、両側に2個の雄花を備え、3個1組の集合花が花軸に螺旋状に着生する。雌花の内周にはコップ状の無精雄蕊がある。
花期は、不定。
果実は黒色、基部が緋色、卵円形で長さ1cm、種子は円形で径6mm、胚は底部にある。

※ 名は、葉鞘による赤く見える茎が、想像上の動物でサルの一種の猩々(しょうじょう)の顔色からの連想。
 栽培温度は15℃以上が必要。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO