シマオオタニワタリ

学名:Asplenium nidus  

シマオオタニワタリ(島大谷渡)[別名:バーズネストファーン] チャセンシダ科チャセンシダ属

屋久島・種子島以南の南西諸島と小笠原諸島の、樹上や岩上に着生して生生育する常緑シダ植物。熱帯アジア。太平洋諸島にも分布。

根茎は短く塊状で多数の葉を放射状に斜め上に展開し、単葉が重なり合ってカップ状の草姿になる。葉は単葉で長さ1-1.5mになり、披針形で葉先は尖り、中程が最も幅広で葉幅6-30㎝。葉脈が中央を真っ直ぐに伸び、周辺より幾分凹む。厚みのある革質で表面は緑色、裏面は淡緑色。葉裏の先の方に胞子嚢が付き、胞子嚢群は側脈に沿って密に平行に伸び、葉幅の半分以内に付く。新葉は紅色を帯び、1枚ずつ順番に開く。

※ シマオオタニワタリ(Asplenium nidus)の園芸品種‘アビス’(Asplenium nidus‘Avis’)が観葉植物として流通する。
 新芽はオヒタシや味噌汁の具、炒め物などで食べられる。
 強い日射に弱いので遮光や日陰に置く必要がある。耐寒温度は5℃。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO