学名:Albizia saman
アメリカネム(アメリカ合歓)[別名:モンキーポッド、レインツリー] マメ科ネムノキ属メキシコからペルー・ブラジルにかけての熱帯アメリカ原産で、広く熱帯と亜熱帯の各地に移植されて帰化している常緑高木。
樹高は20-30m、枝張りは40mほどに成長する。樹冠は枝を左右対称に大きく広げた形となる。樹皮は淡灰色または淡褐色で平滑で、内皮は桃色または黄褐色。葉は2回羽状複葉で、長さ20-40cmで、2-6対の羽片がある。小葉は羽片に3-4対付き、楕円形で不均斉で先端の小葉ほど大きい。夜間は葉を閉じる就眠運動をする。花序は枝端に2-5個腋生する。花は筒状で淡黄色。雄蕊は長く、淡桃色で目立つ。
花期は3-6月と10-11月。
果実は豆果。革質、多肉で裂開しない。隔壁により仕切られた中に1種子ずつ入る。
※ 名は、熱帯アメリカの原産で、ネムノキに似た花を咲かせ、葉も就眠運動をことから。
別名のモンキーポッドは、猿がこの実を好んで食べ、形が壺状だからという説がある。またレインツリーは、降雨前に葉を閉じる性質があることから。
生育が早く、日陰樹として広く利用されている。丸木舟、細工物材などに利用される。
観葉植物として流通するが、10度以下の寒冷に弱いので、沖縄などの地域を除き、日本では屋外での栽培は出来ない。
主写真撮影日:2017-11-26 撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館温室
撮影者:MOMO