ジョウテイカク

学名:Lophocereus schottii  

ジョウテイカク(上帝閣)[別名:ロフォケレウス・スコッティ] サボテン科ロフォケレウス属

アメリカ合衆国西南部~メキシコ北部の原産で、観賞用に植栽される常緑小高木。

樹高は通常2-4m。ときに7mに達する。幹は持たず、根本近くで分枝し、複数の茎が高く伸びる。茎の基部の径は8-16cmで、直立し、先端の5-10cm以内の成長部に向かいやや細まり、灰緑色になる。茎の翼は5-6枚(稀に7枚)で、先端部では6-8枚に増す。刺は、茎下部では長さ5-7mmの硬い円錐状の刺が5本ほどだが、茎の上端部ではときに4-10cmの長さになる
約20本の鋭い灰色の剛毛に覆われることが特徴的。花は、茎先端の毛状の部分に咲く。夕刻に開花し早朝に萎むが、涼しい日(例を挙げると3月頃)には、日中も残る。花の長さは3-5cm、幅4-4.5cmで、花被の裏側は緑がかった白色、内側は桃色がかった白色で、悪臭がある。
ほぼ通年1個または数個が開花する。主な花期は4-9月。
果実は、径2.3-4cmの赤い球形だが、多くは見られない。

※ 上記の説明は、llifileからの抜粋翻訳で、日本での生態を記述したものではない。
 日本の市場では、上帝閣はあまり流通しないが、福禄寿という呼び名の、本種の刺がなく翼が連続しないでコブが不規則にできる変種(Lophocereus schottii f.monstrosus)が多く流通している。
 学名は、Pachycereus schottiiも使われているが、The Plant Listではシノニム。
 和名のジョウテイカク(上帝閣)は、YListには未記載。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館屋外(植栽)
撮影者:MOMO