カミヤツデ

学名:Tetrapanax papyrifer  

カミヤツデ(紙八手)[別名:ツウソウ、ツウダツボク] ウコギ科カミヤツデ属

中国・台湾の原産で、庭木などとして植栽される常緑低木。原産地や暖地では常緑だが、日本では落葉することが多い。また各地で植栽されたものが逸脱し、野生化したものも見られる。

高さは2-6m。地下茎から数本の茎が束生する。茎はあまり分枝しない。葉は互生して枝先に集まり、ヤツデに似、径50-70cm。掌状に6-8裂し、裂片の先はさらに浅く2-3裂する。裏面は白色の綿毛を密生する。初冬に、淡褐色の綿毛を密生した長さ50-60cmの円錐花序を頂生し、散形状に集まって淡黄白色の小花を開く。花弁、雄しべとも4個で、まれに5個のものもある。
花期は11-12月。
果実は液果で、先端に雌蕊の花柱が残り、2-3月頃暗赤紫色に熟す。

※ 名は、茎の髄から通草紙という造花や書画で使う紙の一種が作られることから。
 寒冷地では冬季に地上部が枯れるが、地下部を保護すれば春に萌芽する。


主写真撮影日:2017-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館屋外(植栽)
撮影者:MOMO