シーマニア・シルバティカ

学名:Seemannia sylvatica  

シーマニア・シルバティカ(Seemannia sylvatica)[別名:シーマニア] イワタバコ科シーマニア属

南アメリカ(ペルー・ボリビア・アルゼンチン北部・パラグアイ・ブラジル南部)原産で、観賞用に栽培される多年草。

丈は20-60cm。地下に鱗状の地下茎を有し、地表や地下に細い匍匐茎が旺盛に伸びて株立ちする。 葉は皮質で厚く、細い長楕円形。茎頂近くの各葉腋から花柄を伸ばし、赤~橙色の長さは25mm、径10mmの筒形の花を横向きに咲かせる。花冠の先端は小さく5裂し、やや反り返り、内側は黄色で小さな斑点がある。
花期は8-2月。
実は蒴果。長さ1cm、残存萼があり焦茶色長さ約1cm。

※ 属は、当初は Seemannia で学名登録され、一旦 Gloxinia に統合されたが、2012年 Seemannia属として復活した。
 この経緯のため、学名を Gloxinia sylvatica としている資料も多い。
 別名に挙げたシーマニアは、園芸植物としての流通名で、属名に当たる。シルバティカ(sylvatica)種以外に、ネマタントデス種(Seemannia nematanthodes)もシーマニアとして流通する。
 冬季に継続的に開花させるには、10-15℃に保ち、日のよく当る場所で育てる必要がある。
 [近縁種]
  シーマニア・ネマタントデス:Seemannia nematanthodes
                ボリビア、アルゼンチン北部原産。
                全体に白い綿毛が密生する。葉は卵形。
                ランナーを多数伸ばし、土に接すると根を下ろし、球根をつくる。


主写真撮影日:2016-11-26   撮影地:東京都江東区 夢の島熱帯植物館庭(植栽)
撮影者:MOMO