オウギバショウ

学名:Ravenala madagascariensis  

オウギバショウ(扇芭蕉)[別名:タビビトノキ] ゴクラクチョウカ科オウギバショウ属

マダガスカル原産で、自生地は湿地帯、湖面など。独特の樹形が美しいため、熱帯各地に観賞用として植栽されている常緑高木。

樹高は、10-20mに達する。生長に従って葉茎が落ち、幼木には見られない茶色の丈夫な樹幹が現れる。茎は直立し分岐しない。。葉は長さ3-5m茎頂に2列に互生し基部は整然と重なり、全体の姿は扇に似る。花序は葉腋から出る。鳥の嘴のように尖った苞と黄白色の花弁のある花を咲かせる。花弁と萼片は3枚ずつ、雄蕊は6個、雌蕊は1個。
花期は10-12月。
果実は蒴果で、3つに割れて反り返る。青い薄皮は半透明で、ほぼ 種子全体包む。

※ 和名は、葉が扇のように広がり、バショウの葉に似ていることから。
 タビビトノキは、英名の“Traveller's Tree”の直訳で、葉柄に雨水を溜めるため、乾燥地帯の旅行者の飲料水供給源として利用されたとも、また高木は葉が東西方向へ扇状に広がることから旅人に対するコンパスの役割を果たすからともいうが、ともに定説ではない。
 最初の開花までには最大10年かかる。
 苗木が観葉植物として、鉢植えで流通する。冬季は、5℃以上の場所が望ましい。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園温室
撮影者:MOMO