学名:Ixora chinensis
サンタンカ(山丹花)[別名:イクソラ、サンダンカ] アカネ科サンタンカ属中国南部~マレーシアの原産で、観賞用に栽培される常緑低木。九州南部や沖縄県では屋外で栽培され、ときに野生化している。
樹高は1-3m。葉は対生し、先の尖った倒卵形または長楕円形で長さ5-10cm、革質で濃緑色、やや光沢がある。枝先に半球形の総状花序を作り、花を20-30個咲かせる。新しく伸びた枝が充実すると花をつけるので、開花は断続的になる。花冠は肉質で筒部が細くて長さ2-3cm、先が4裂し径1cmほど、花色は朱紅・橙・黄・桃・白がある。
花期は5-10月。
果実は液果で、横に広い扁球形で縦に溝がある。熟すと紅紫色。
※ 名は、中国名の山丹花を音読みしたもの。また「サンダンカ」は、沖縄で付けられた名前で、1年に3回花が咲き、花柄が三段に重なっていることから。
鉢植えや切り花として使われる。
[近縁種]
サンタンカ・コッキネア:Ixora coccinea 別名:ベニデマリ
インド原産の矮性種で、多くの園芸品種がある。
次々に花が咲いて四季咲き性が強く、刈り込んで生け垣などにも適する。
シロバナサンダンカ :Ixora parvoflora
インド原産の低木で、高さ3-5mになる。
花は白色で小さいが芳香がある。
イクソラ・ダッフィー :Ixora duffii
スマトラ原産の低木。
葉はサンタンカより大きい。花は濃赤色で、花冠は大きく細く長く尖る。
熱帯アジアでは大型の生垣や庭木に利用されている。
主写真撮影日:2017-10-26 撮影地:神奈川県小田原市 小田原フラワーガーデン温室
撮影者:MOMO