パパイヤ

学名:Carica papaya  

パパイヤ(Papaya)[別名:パパイア] パパイヤ科パパイヤ属

メキシコ南部から西インド諸島の原産で、多くの熱帯の国々で果樹として栽培される(草本性)常緑小高木。沖縄県では露地栽培され、野生化したものも見られる。

樹高は2-10m。幹は直立し、軟質で太く、あまり分枝しない。葉は長さ1mにもなる掌状葉で、長い柄があり、幹の上部に束生する。葉質は薄くて柔らかい。通常は雌雄異株。雄株では長い花序が葉腋から生じ、黄白色の花を多数付けて垂れ下がる。雌株では短い花柄が葉腋から出て雄花より大きい鐘形の花を短い花柄上に単生または2-3個付ける。品種に両性花を付ける、もしくは雄花と雌花をひとつの株に咲かせる完全両性株のみの「ソロ種」がある。
花期は6-7月と10月。
果実は倒卵形で長さ8-20cmほどになり、緑色で、熟すると橙黄色を帯びる。厚い果肉はカボチャのような色で甘みがあって美味。蛋白消化酵素のパパインを含むので有名。

※ 幹部は木質化せず、倒れたものが枯れると、すぐに腐って軟化するため、木ではなく草として捉えられる場合もある。
 果実は食用にされ、生果や乾燥させた果実は一般に流通する。若葉と幼果は野菜に、熟果は果物として利用される。乳液から採取されるタンパク質分解酵素パパイン(papain)は、ビールの清澄剤や肉類の軟化剤に重用されている。
 寒さには弱いので、冬季は10℃以上が維持される環境に置く。


主写真撮影日:2014-02-12   撮影地:東京都調布市 神代植物公園温室
撮影者:MOMO