バニラ

学名:Vanilla planifolia  

バニラ(Vanilla) ラン科バニラ属

南東メキシコから中南米の熱帯地方の原産で、果実(バニラビーンズ)から香料を得るために熱帯のマダガスカル島・コスタリカ・西インド諸島・インドネシア地域・オセアニアの島々などで多く栽培される、蔓性の多年草。

蔓は10m以上にも伸びる。茎は径1-1.5cmの緑色円柱形で他の樹木などに絡みついて這い上がり、生長後は根を欠いても気根のみで生活をする。葉は互生し、長さ10-20cm。茎を抱くやや短い柄があり、長楕円形で先は尖り、多肉、無毛で鮮緑色。葉に対生して白色紐状の気根が生じる。上方の葉腋から総状花序を出し、長さ約4cm、径5-8cmで20-30個の大きな黄緑色の花を次々に付ける。花は早朝に咲き夜には萎む。
花期は4-6月。
果実は円柱状三稜形で長さ15-30cm、豆の莢のような形から、バニラビーンズと呼ばれる。

※ 果実は、完熟しないうちに発酵させると特有の甘い香気を発する。
 日本でも福岡県などで商業用に栽培されている。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園 (温室植栽)
撮影者:MOMO