ヘリコニア・ロストラタ

学名:Heliconia rostrata  

ヘリコニア・ロストラタ(Heliconia rostrata)[別名:ハンギングヘリコニア] オウムバナ科オウムバナ属

熱帯アメリカの原産で、植物園の温室などに植栽される多年草。

丈は、1.5-6m。幹に見える部分は、葉鞘が重なり合った偽茎。葉は長さ50-90cmの長楕円形で、長い葉柄がある。偽茎の頂部から赤い花柄を出し、先端に花序を作り、先が尖った匙状の苞で被われた花を付ける。花序は長さ30-40cmになって下垂し、左右交互に15個前後の花がある。苞は全体が赤く、縁が黄色~緑色になる。花は苞に包まれてほとんど見えない。
花期は、周年。

※ 花粉の媒介はハチドリによって行われる。
 [近縁種]
  ヘリコニア・オウランティアカ:Heliconia aurantiaca
                 メキシコ~中央アメリカにかけて分布。
                 草丈は1mほどで、上向きの花序を出しオレンジ色の苞を付ける。
  ヘリコニア・ワグエリアナ  :Heliconia wagneriana
                 南アメリカに分布。日当たりの良い水辺などに自生。
                 上向きの花序を出すが、花茎は葉鞘に隠れて見えない。
  ヘリコニア・プシッタコルム :Heliconia psittacorum
                 西インド諸島~南アメリカに分布。
                 オレンジ色の花を咲かせる小型種で、草丈は90cmほどになる。
                 茎がまっすぐ伸び、切り花にも利用される。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園 (温室植栽)
撮影者:MOMO