学名:Nepenthaceae
ウツボカズラ科ナデシコ目に属する双子葉植物の一つ。
東南アジアを中心に分布する。ウツボカズラ属のみからなる。葉先から伸びた蔓の先の捕虫袋を付ける食虫植物。葉が壺型に変形し、虫を捕らえる。普通は蔓植物で、他の植物に寄りかかって高くまで登る。一部に高く伸びない草本的なものもある。根は貧弱で、あまり発達しない。時に根元からも新芽を出す。葉は楕円形で、平行脈になっている。葉柄はひれがあって、基部は茎を抱くものが多い。葉の先端は細長く伸びて、その先端に壺状の捕虫器をつける。この細長く伸びた部分は、巻き鬚の役割も兼ねていて、途中の部分が他の植物に巻き付いたりもする。花はよく伸びたつるの先端に、穂状に長く伸びた総状花序として生じる。ただし一部に円錐花序を持つ例がある。雌雄異株で、雄花と雌花は別の株に付く。
全地球的に、約70種が知られ、園芸種も作られている。
日本に自生種はない。