ヒラナス

学名:Solanum aethiopicum  

ヒラナス(平茄子)[別名:カザリナス、ソラヌム] ナス科ナス属

アフリカ原産で、食用ナスの接木用台木や果実の観賞用に栽培される落葉低木。日本では1年草扱い。逸出したものが本州の一部で野生化している。

丈は、0.5-1m。疎らに太い扁平な棘があり、細かい星状毛がある。葉は互生、長さ2-5cmの柄があり、葉身は楕円形で鈍頭または鋭頭、縁には2-4個の粗い鋸歯があり、両面脈上には棘があり、上面には疎らに、下面には密に星状毛がある。夏~秋、葉と葉の間の茎から短い花序を出し、数個の花を付ける。花冠は白色、浅い皿形で先は5裂し、径約1.5cm。
花期は7-10月。
果実は著しい扁球形、径3-4cm、縦に数本の溝があり、朱赤色に熟す。

※ 学名は、YListではSolanum integrifoliumだが、The Plant List Ver1.1(2013年)に従った。
 流通名として使われるソラヌムはナス属の属名のため、本種を特定するものではない。またアカナス(赤茄子)も使われるが、トマトの列名でもあるので注意。
 日本では、食用にされないが、西アフリカやイタリアなどでは、料理に使用される(皮が厚くなる以前の緑色の状態が多い)。
 観賞用として植えられるほか、生け花の花材として栽培もされる。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 麻溝公園 (植栽)
撮影者:MOMO