ヤマガキ

学名:Diospyros kaki var. sylvestris  

ヤマガキ(山柿) カキノキ科カキノキ属

本州・四国・九州の、山地の林内や斜面などに生育する落葉高木。日本自生説と中国帰化説がある。

樹高は5-10m。葉は互生し、長さ7-13cm、幅3-5.5cmの倒卵形~倒卵状惰円形、全縁、カキノキよりやや幅が狭い。葉表は濃緑色で光沢があり、裏の裏は白緑色で短毛が生える。小枝と子房に黄褐色の短毛を密生する。雌雄同株。雄花は集散花序に数個つき、花冠は長さ6-9mm、萼が小さい。雌花は単生し、子房に毛がある。萼が大きい。
花期は5-6月。
果実は長さ2-5cm、味は渋く、そのままでは食べられない。種子は扁平な歪んだ惰円形、光沢のある褐色、表面の微細な流線状の荒れは浅く、鈍い。

※ 名は、山地に生育するカキの意。
 渋柿で食用には向かないが、盆栽や庭木として広く植栽される。
 日本への渡来は、第二次世界大戦中に京都府立植物園初代園長の菊地秋雄氏が持ち帰ったとされる。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園(果実)
撮影者:MOMO