イチョウ

学名:Ginkgo biloba  

イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹) イチョウ科イチョウ属

中国原産とされるが自生地は不明、日本では街路樹や公園樹として各地で植栽される落葉高木。

樹高は大きいもので高さ30m、幹径2.5mほどになる。老木の枝にはしばしば乳と呼ばれる気根の一種が見られる。樹皮は灰褐色。粗く縦に裂ける。コルク層が発達し、押すとやや弾力がある。枝は短枝と長枝がある。葉は互生し、短枝では輪生状に付く。葉身は幅5-7cmの扇形で、無毛。雌雄別株。春、葉の展開と同時に開花する。雄花も雌花も短枝に束生する。雄花は長さ2cmほどの円柱形。雌花は2-3cm、細長い柄の先に胚珠が普通2個付く。風に運ばれた花粉が胚珠内に入り、花粉室で発芽して精子ができる。精子は8月下旬頃から放出され、卵細胞を受精させる。
花期は4-5月。
種子は銀杏(ギンナン)と呼ばれる。10-11月に熟すと外種皮は黄色くなり、悪臭がする。中種皮は白くて堅く、2-3稜がある。

※ 名は、中国名のひとつ(中国名はいくつかある)「鴨脚(ヤーチャオ)」に由来するとされ、鴨脚は葉っぱを水かきのある脚に見立てたものと言われる。
 種子(銀杏)は、殻を割って中の仁が調理される。ただし、生もしくはローストしたイチョウ種子は有毒で、多量に摂取すると危険。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 (果実、植栽)
撮影者:MOMO