ウチワサボテン

学名:Opuntia  

ウチワサボテン(団扇サボテン)[別名:オプンティア] サボテン科ウチワサボテン属

メキシコ原産の多肉植物の多年草。中部以南の温暖な地方で植栽され、沿岸域では野生化している所もある。

約200種が知られ、茎の高さは種によっては2m以上になる。葉はなく、茎は緑色で、扁平な団扇形や楕円形で、表面に刺がある。その茎(茎節)が連鎖する。初夏から盛夏、茎の縁の刺座に花芽を付け、種により色が異なる、橙・黃・赤紫などの花を咲かせる。
花期は6-8月。
果実は、赤紫色または黄色。

※ Opuntia ficus-indica種は、メキシコ・タイ・イスラエルなどで、果樹として栽培され、果実は「カクタス・ペア」、「トゥナ」と呼び、生のままジュースやサラダとする他、煮詰めてして製菓食材にする場合もある。また、アメリカでは茎部分も「ノパル」と呼び、ステーキや煮込み料理など、様々な料理の食材として利用される。
 刺座に密生する刺は、芒刺(ぼうし、glochid)と呼ばれ、細かいが顕微鏡的な逆刺が密生している上に、指などに刺さると枝から抜けるため、刺抜きし難いため厄介。芒刺が抜けても刺座の成長点からは新しい芒刺が次々に作られる。


主写真撮影日:2017-10-18   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園温室
撮影者:MOMO