学名:Cactaceae
サボテン科ナデシコ目に属する双子葉植物。
原産地はアフリカ大陸からインド洋にも分布を広げている Rhipsalis 属の数種を除き、南北アメリカ大陸および周辺の島に限られる。乾燥地でみられる種が多いが、中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に着生して育つ種や高山に生える種、北米の湿潤な温帯や冷帯に育つ種もある。
一般的に茎は筒または球型、葉は針状もしくは退化している。全ての種が一種の短枝である刺座またはアレオーレ(areole)と呼ばれる器官を持つ。基本的に腋芽には刺座が形成され、多くの場合そこにスポット状に葉の変化した刺が密生する。またしばしば刺座は綿毛で覆われる。棘は大小長短、密度、硬さ、真っ直ぐであったり曲がっていたり形態は様々。刺の他に長い毛を生やすものもある。根は主根が深く伸びる主根系のものが多く、中には主根が芋の様に肥大するものもあるが、主根が発達しないひげ根系のものもある。貯水組織が発達し、耐乾性に優れているものが多い。
世界的には、約140属2000種以上が存在する。
日本に自生種は無いが、鑑賞用に半数近い種類が栽培されている。