ヒスイカズラ

学名:Strongylodon macrobotrys  

ヒスイカズラ(翡翠葛)[別名:ジェイド・バイン、] マメ科ヒスイカズラ属

フィリピン諸島のルソン島などの限られた地域の熱帯雨林に自生し、独特の花の色から各地の植物園などに植栽される常緑蔓低木。

蔓の長さは10-20mにもなる。葉は3出複葉で、小葉は長さ約12cm、幅6cmの先が尖った楕円形。樹冠から長さ50-300cmにもなる総状花序を吊り下げる。個々の花は長さ5-6cmで水色(翡翠色)の嘴形。自生地では、オオコウモリが蜜を吸うために花にぶら下がると雄蕊、雌蕊が現れ、その際に花粉がコウモリの頭につき、違う株の花粉を受粉させる。日本で果実を見るためには人工授粉が必要となる。
花期は3-4月。
果実(豆果)の大きさは長さ約15cm、径約10cmと大きい。

※ 名は、花の色が翡翠色をしている蔓植物であることから。
 絶滅が危惧されている。


主写真撮影日:2008-03-15   撮影地:長崎県長崎市 亜熱帯植物園温室
撮影者:MOMO