ハエトリソウ

学名:Dionaea muscipula  

ハエトリソウ(蠅捕草)[別名:ハエジゴク、ハエトリグサ] モウセンゴケ科ハエトリソウ属

北アメリカのサウス・カロライナ州、ノース・カロライナ州、フロリダ州の湿地に自生する食虫植物で、観賞用または教材用として栽培される多年草。

花茎の丈は20cmほど。葉はロゼット状に広がり、地下茎と共に球根がある。4-8枚の葉が根生し、長さ3-12cm、葉柄は長くて広い翼がある。葉身は二枚貝の形をしており、ほぼ円形で先端は切れ込み、縁には長い刺毛があり、主脈を軸にして左右両面が閉じると互いに組み合わさる。葉面には多数の腺があって昆虫を誘い、また、3対の感覚毛があり、このどの1本にでも虫が続けて2度触れると急激に両面を閉じて抱え込み、やがて内面の腺から消化液を分泌し、しだいに分解吸収する。晩春~初夏、花茎が立ち上がり、その先に白い花が数個固まって咲く。
花期は5-6月。
果実は、蒴果。
冬になると地上部が枯れて根で越冬する。

※ 名は、YListではハエジゴクを採用しているが、維管束植物分類表のハエトリソウを採用した。
 観葉植物として、葉の色や縁の刺の付き方などの異なる多くの品種が流通している。
 栽培時、いたずらに葉を閉じさせることを繰り返すと、衰弱して枯れることがある。
 捕虫を行わなくても、光合成だけで生き続ける。


主写真撮影日:2014-02-12   撮影地:東京都調布市 神代植物公園温室
撮影者:MOMO