シュロガヤツリ

学名:Cyperus alternifolius  

シュロガヤツリ(棕櫚蚊帳吊) カヤツリグサ科カヤツリグサ属

マダガスカル原産で、園芸や水質浄化のため栽培され、また西日本では逸出帰化している大型の多年草。

丈は70-100cmだが、ときに1mを超える。横走する太く短い根茎があり、叢生して大きな株をつくる。葉は退化して茎の基部に鞘状に付く。苞葉の葉身は葉状で茎の頂端に傘状に互生し、約20枚、線状で長さ10-20cm、鋭頭。散形花序は複生し、花序枝は2-15cm、苞葉の葉身と交互に並んで多数付き、先に径10-15mmの球状の分花序を付け、10-30個の小穂を放射状に付ける。小穂は長楕円形、長さ5-10mm、幅1.5-2mm、扁平、淡褐色を帯び、10-20個の鱗片が2列に付く。鱗片は楕円形、長さ2mm弱、短芒を持ち、竜骨はやや鋭形。雌蕊柱頭は3岐する。
花期は6-7月。
果実は痩果で、倒卵形で3稜あり、長さ約0.8mm。

※ 名は、放射状に伸びる苞葉がシュロを思わせることから。
 [近縁種]
  カミガヤツリ:別名はパピルス。高さ2-3mにもなり、苞葉の葉身は糸状線形で先が垂れる。


主写真撮影日:2014-02-12   撮影地:東京都調布市 神代植物公園温室
撮影者:MOMO