アオミドロ

学名:Spirogyra  

アオミドロ(水綿、青味泥) ホシミドロ科アオミドロ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、池・水田・小川・溝などに生育する接合藻類。

日本産のものは 79種。藻体はいずれも長髪のように細く長く、円筒形の細胞が縦に1列に並び、分枝はしない。各細胞の中央に核があり、葉緑体は螺旋形で、そのところどころに核様体がある。ときに細胞膜の外壁に共通の鞘をもっている。仮根などで着生することなく、水田・池・河岸などの停滞水・静水中に生じる。水生でありながら遊走子を生じない。無性的には細胞が長軸に垂直の面で分裂して個体が伸長し、それが切れれば個体数を増す。有性生殖は異なる個体の細胞間に、両者から突出した受精管が連結し、一方の細胞から他方の細胞に内容が移行し、その結果接合子を生じる。

※ 属および種の同定のためには接合胞子の形状および接合の型を観察する必要がある。従って、写真の藻類が、全てアオミドロ属という確証はなく、種の同定は不可能。
 [近縁属]
  ホシミドロ属  :葉緑体の形が星状になる。
  モウゲオティア属:葉緑体の形が板状になる。


主写真撮影日:2014-02-02   撮影地:東京都町田市 忠生公園
撮影者:MOMO