イラクサ

学名:Urtica thunbergiana  

イラクサ(刺草) イラクサ科イラクサ属

本州・四国・九州の、山地の木陰などに生育する多年草。

丈は40-100cm。茎は四角形で茎や葉にアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢を基部に持つ棘が多く、刺さると痛く、ときに水疱を生じる。葉は対生し、長さ5-12cmの広卵形で、欠刻状鋸歯がある。葉腋には2枚の卵形の托葉があるが、これは本来4枚のものが互いにくっついたものである。雌雄同株。茎頂部に雌花穂が付く。花被片は4個で、花後に2個が大きくなる。花柱は1個。雄花序はやや下部につき、淡緑色で、花弁はなく萼片は4個、雄蕊は4個。
花期は8-10月。

※ 名は、茎葉に生える刺毛に触れると痛むことから。
 [近縁種]
  ミヤマイラクサ:葉は互生し、やや葉の幅が細い。花序が茎の頂から突き出す。
  ムカゴイラクサ:葉は互生し、葉の先が尾状に伸びない。花序が茎の頂から突き出す。
          下部の葉柄のつけ根に珠芽が付く。
  


主写真撮影日:2017-06-25   撮影地:長野県白馬村 (草姿)
撮影者:MOMO