オオデマリ

学名:Viburnum plicatum var. plicatum f. plicatum  

オオデマリ(大手毬)[別名:テマリバナ] レンブクソウ科ガマズミ属

関東地方以西の本州・四国・九州の、山野の谷沿いに生育するヤブデマリ(Viburnum plicatum var.tomentosum)の園芸品種で、アジサイのような白い装飾花(近年はピンクのものもある)を多数咲かせる落葉低木。

高さは2-4m。水平に出る枝で形づくられる整然とした樹姿も美しい。葉は対生し、長さ5-7cmの丸味を持った広卵形または広楕円形で、葉脈の凹凸が目立ち、縁には鋸歯がある。春、枝先にアジサイに似た球形の集散花序をつけ、帯緑白色から白色になって開く。ヤブデマリの花序が全部装飾花(中性花)になった園芸品種で、花弁が大きくなった花冠は不揃いに5裂し、裂片は丸い。雄蕊と雌蕊は退化し、果実はできない。
花期は5-6月。

※ 名は、花が大きな球状に集まって開くことから。
 耐寒性があり、北海道から九州まで植栽できる。繁殖は挿木による。


主写真撮影日:2017-04-29   撮影地:神奈川県秦野市 (植栽)
撮影者:MOMO