クロマツ

学名:Pinus thunbergii  

クロマツ(黒松)[別名:オマツ] マツ科マツ属

本州・四国・九州の、日照の良い海岸の砂浜や岩上など、砂浜に続く海岸に多く生育する常緑高木。潮風に対する抵抗性が強い。

樹高は25m、幹径1.5mに達する。樹形は、若いうちは円錐形、大きくなると樹冠が広がり、傘形になる。樹皮は灰黒色で、亀甲状に深く割れる。若い枝は黄褐色。葉は2葉性で長さ10-15cm。横断面は半円形で、幅1.5-2mm。あまり光沢のない緑色で、先端は尖り、握ると痛い。葉は枝に3年ほど付き、後に落ちる。雌雄同株で、雄花は新枝の基部に多数付き、長さ1.5-2cmの楕円形。雌花は新枝の先端に2個ほど付く。
花期は5月。
果実は球果で、長さ4-6cmの卵形で褐色。開花後2年経って熟す。種鱗は楔形。種子は長さ5-6mm、長さ1.5cmほどの翼があり、風に乗って飛ぶ。古い球果はしばらく枝に残る。

※ 名は、幹が黒っぽいことから。また別名のオマツ(雄松)は、アカマツ(別名:メマツ)に比べ荒々しい感じがすることから。
 材は粘りが強いことから建築の構造体に使用される。また木目が大きく、使っているうちに光沢が出るため、内装材や廊下に使用された。


主写真撮影日:2017-09-10   撮影地:神奈川県藤沢市
撮影者:MOMO