コバノナンヨウスギ

学名:Araucaria heterophylla  

コバノナンヨウスギ(小葉南洋杉)[別名:シマナンヨウスギ、ノーフォークマツ] ナンヨウスギ科ナンヨウスギ属

オーストラリアのノーフォーク島のみに自生し、樹形が良く針状葉が密生した枝ぶりが美しいことから公園や街路の植栽に利用されている常緑高木。

樹高は自生地では60m、幹径3mにも達する。大枝は層状に5-7本輪生し、水平に伸びて、上部の大枝はやや斜め上に伸びる。側枝は互生してやや下に垂れ下がる。葉は軟質で長さ約1.3cm、幼木時は針状で反巻きして光沢のある緑色、老木になると鱗状に密生して内曲し長さ約0.6cmで重なり、濃緑色になる。雌雄異株。雄花序は長さ2.5-8cmの円筒形。雌花序はほぼ球状で、径は7.5-13cm。
花期は5-8月。
球果は長さ10-12cm、径12-14cm、成熟に18ヶ月を要する。

※ 名は、暖地性の針葉樹で葉がスギに似て、ナンヨウスギ(Araucaria heterophylla)より成木の葉が密着して細くなることによる。
 幼木はクリスマスツリーや観葉鉢物でも利用される。
 [近縁種]
  ナンヨウスギ:Araucaria cunninghamii
         オーストラリアの東部、クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州に分布。
         葉は短く鋭い棘状になる。


主写真撮影日:2017-09-10   撮影地:神奈川県藤沢市 江ノ島 コッキング苑 (植栽)
撮影者:MOMO