チャボトウジュロ

学名:Chamaerops humilis  

チャボトウジュロ(矮鶏唐棕櫚)[別名:ヨーロッパウチワヤシ、ヒメシュロ] ヤシ科チャボトウジュロ属

ヨーロッパ南部地中海岸原産で、庭園や公園に植栽される常緑小高木。

樹高は2-3m、株立ち状になる。葉は幹の頂部分に螺旋状に付き、両面とも青緑色、径50-80cmの扇状半円形で深裂し、裂片の先端は2中裂する。葉柄は長さ1mほど、断面が3角形で鋭い刺があり、葉柄と葉柄基部の繊維は長く固着する。全体がシュロに似ているが、小葉が細く、繊維が少ない。雌雄異株。葉間に肉穂花序を付け、雌株には雌花と両性花が、雄株には雄花が付く。仏炎包は黄色で2-4片があり、下方のものが分裂し、上方のものは分裂しない。花は黄色で雄しべは6-9本。
花期は6月。
果実は液果で、径1cmほどの球形または卵円形で、熟すと青黒くなる。

※ 鉢植えで栽培されることも多い。日本の暖地では露地栽培されている。シュロよりは耐寒性が劣る。 


主写真撮影日:2017-09-10   撮影地:神奈川県藤沢市 江ノ島 コッキング苑 (植栽)
撮影者:MOMO