ムラサキカッコウアザミ

学名:Ageratum houstonianum  

ムラサキカッコウアザミ(紫霍香薊)[別名:オオカッコウアザミ、アゲラタム] キク科カッコウアザミ属

熱帯アメリカ原産で、観賞用に植栽され、南西諸島では野生化もしている多年草。園芸上は1年草扱い。

丈は30-70cm。茎は直立し、白色の長い軟毛が生える。葉は下部では対生、上部では互生し、中部の葉は長さ2-6cm、浅い鋸歯があり、卵形~円形、基部は浅い心形。頭花は径6-7mm、筒状花のみからなり、色は紫、桃色、淡紫色、白など多種、花冠の先は浅く5裂し、毛状の花弁に見えるものは花柱の枝であり、花冠と同色。総苞は半球形。総苞片は2-3列付き、披針形で、開出毛を散生する。
花期は6-11月。
果実は痩果で長さ1.5-1.7mm、5稜形、黒色。冠毛は5個つき、惰円形の鱗片状、長さ2-3mm、ときに短く、長さ0.1-1.5mm。

※ 名の、カッコウ(霍香)は、漢方の生薬「かっこう(霍香)」の原料になるシソ科植物のカワミドリ(河碧)に葉が似ていることからで、アザミは花がアザミに似ていることから。
 園芸種は、花付きが良く、花がより目立つよう改良されたF1品種(一代雑種)の利用が殆ど。切り花向きの背が高い「高性種」、花壇や鉢植えに向く背が低い「矮性種」、その2つの中間で切り花・花壇兼用の「中高性種」がある。

 [近縁種]
  カッコウアザミ:Ageratum conyzoides
          花が小さく、花色が白色又は淡紫色、総苞片は無毛。冠毛は刺状。 


主写真撮影日:2017-09-10   撮影地:神奈川県藤沢市 江ノ島 コッキング苑 (植栽)
撮影者:MOMO