セイヨウカボチャ

学名:Cucurbita maxima  

セイヨウカボチャ(西洋南瓜)[別名:カボチャ] ウリ科カボチャ属

アンデス山脈高地の冷涼な土地で栽培化された種で、果実を食用とするために栽培される蔓性1年草。

茎は長く伸び、巻きひげがあって地をはう。葉は大きく、円心形ないし卵円形で浅く五裂し、毛がある。雌雄同株。夏、葉腋に黄色の雄花と雌花を付ける。雄花には長い柄があり、雌花には短い柄がある。萼片は線形、花弁は鐘状で先は5裂する。
花期は6-8月。
果実は大形の扁球形の瓜果で表面は平滑。

※ 名のカボチャは、カンボジアからポルトガル船でもたらされたことから。漢字の南瓜は、漢名(読みはナングァ)。
 セイヨウカボチャは、現在の日本で最も多く栽培されている種で、果肉は粉質で食感はホクホクとして甘みが強いことから、栗かぼちゃとも呼ばれる。
 [栽培される近縁種]
  クロダネカボチャ:Cucurbita ficifolia
           アメリカ大陸原産。強健な性質を利用して、キュウリなどの接ぎ木の台にすることも多い。
  ニホンカボチャ :Cucurbita Cucurbita
           メキシコと中央アメリカ北西部の熱帯地方で栽培化された種。皮はゴツゴツと堅く溝がある。
  ペポカボチャ  :Cucurbita pepo
           北米南部の乾燥地帯で栽培化された種。果実の形や食味に風変わりなものが多い。
           ハロウィンで使われるオレンジ色のカボチャはこのペポ種で、ズッキーニも同種。
  種間雑種カボチャ:Cucurbita mixta
           セイヨウカボチャとニホンカボチャを交配したカボチャ。強健で病気に強いのが特徴。


主写真撮影日:2016-10-02   撮影地:山梨県大月市 (植栽)
撮影者:MOMO