ユリノキ

学名:Liriodendron tulipifera  

ユリノキ(百合の木)[別名:ハンテンボク、チューリップツリー] モクレン科ユリノキ属

北アメリカ原産で、街路樹や公園樹として植栽される落葉高木。

樹高は20m以上になる。灰褐色で縦に浅く裂ける。枝の髄には隔壁がある。葉は互生。葉身は長さ10-15cm、普通4または6浅裂する。質は薄くて硬く、両面とも無毛。葉柄は長さ3-10cmと長い。晩春~初夏、枝先に径5-6cmのチューリップのような形の花を付ける。花被片は9個。外側の3個は緑白色の萼状で、ほぼ水平に広がる。内側の6個は花弁状。黄緑色を帯び、基部には橙色の斑紋がある。雄蕊は線形。雌蕊は円錐形の花床に多数付く。
花期は5-6月。
果実は翼果が上向きに多数集まった松かさ状の集合果。10月頃に熟す。翼果は長さ約3cm。晩秋から初冬にかけて、最も外側の翼果がコップ状に残っていることが多い。

※ 名は、学名からきたとされ、ギリシア語でユリを意味する「leirion」と、木を意味する「dendron」が語源となって属名の「Liriodendron」、種名の「tulipifera」は、チューリップによく似た形の花から。
 別名のハンテンボクは葉の形が半纏に似ることから。


主写真撮影日:2017-04-24   撮影地:東京都町田市 忠生公園 (植栽)
撮影者:MOMO